あのキエーロが、カインズで買える!組み立て式「FAB de キエーロ」が販売開始

 
 

電気も専用の菌も使わない、土の中の微生物(バクテリア)と自然の力だけで生ごみを分解する、コンポスト業界ではおなじみの「キエーロ」。考案者の松本信夫さんが葉山で一つひとつ手づくりしてきたこのキエーロが、組み立て式の新製品「FAB de キエーロ(ファブ デ キエーロ)」として生まれ変わり、2026年2月12日からカインズのDIYプラットフォーム「CAINZ DIY MARKET」で販売を開始しました。



30年越しの夢が、かたちになった

キエーロの歴史は、1980年ごろにまで遡ります。松本信夫さんが夫婦で生ごみの自家処理に興味を持ったことがきっかけとなり生まれたものです。以来、葉山町で行政と協働しながら焼却ゴミの削減に取り組み、2011年にはキエーロを全国に広めるために「キエーロ葉山」を設立。鎌倉をはじめ多くの自治体で導入助成金の対象となり、各地で広がっていきました。

しかし、普及には壁もあったそうです。松本さんが一人で製作を続けてきたため供給が追いつかないこと、庭がないと設置が難しいこと、黒土が重く輸送や扱いが大変なこと——。キエーロを使いたくても、手に入れること自体がハードルだったのです。

今回の発売に際して、カインズ社のプレスリリースに松本さんがコメントを寄せています。

「Fab de キエーロ」の発売日が決まりとてもワクワクしています。

30年以上前にキエーロを作り始めた頃に「いつかホームセンターのような所で、誰でもキエーロを購入できる日が来ればいいね」と夫婦で夢を語っていたことが思い出されます。

複数の活動グループの連携プレーでここまで来ることが出来ました。

全国で多くの人達がこの日を心待ちにしているはずです。

更なる発展を目指して皆で努力したいと思います。

ーーカインズプレスリリースより抜粋

鎌倉発、5者の共創プロジェクト

「FAB de キエーロ」は、ひとりの力ではなく、地域・大学・企業が協働して生まれた製品です。

ファブラボ鎌倉の代表・渡辺ゆうか氏が「デジタル技術で、誰もが自分の手でキエーロを作れるように」と提案したことを起点に、慶應義塾大学SFC田中浩也研究室の研究協力、そしてカインズとカヤックが業務提携のもと運営する「CAINZ DIY MARKET」の製作サポートが加わりました。松本氏を含む5者が連携し、約1年かけて製品化にたどり着いています。

このプロジェクトの背景には、鎌倉市がかかげる「ゼロ・ウェイストかまくら」の存在があります。市内唯一のごみ焼却施設「名越クリーンセンター」が老朽化にともない2025年1月に稼働停止。ごみの焼却・埋め立てによる最終処分量を限りなくゼロに近づけるという目標に向けて、家庭単位で生ごみ処理を完結できる分散型の循環システムとして、キエーロの全国普及への期待が高まっていました。

プラモデル感覚で組み立てられる設計

「FAB de キエーロ」の大きな特長は、プラモデルのように簡単に組み立てられること。カインズ店舗にあるデジタル木工機械「ShopBot(ショップボット)」で木材を正確にカットし、フラットパック構造によって輸送や組み立てを最適化しています。サイズは幅910mm × 奥行378mm × 高さ731mm。ベランダなど限られたスペースにも設置しやすく、集合住宅でも導入しやすいコンパクトな設計です。

使い方はシンプルで、組み立て後に黒土を入れて、生ごみを埋めるだけ。電源も水道も不要です。透明なふたと通気構造で、においや虫の発生を抑えやすい工夫もされています。

さらに、組み立てたあとに自由に色を塗ったり、やすりで磨いたりと、自分好みに仕上げられる余白が残されているのもDIYならではの楽しさ。「自分でつくって、自分で使う」という愛着を感じながら、暮らしの中で循環をつくっていけます。

「ビスや木工用接着材を極力使わず、パズルのようにカチッとはめるだけで完成する構造にこだわりました。DIYが初めての方でも、プラモデル感覚で「できた」という達成感を楽しみながらつくってほしい。そんな想いで設計しています。自分好みに色を塗ったりして育てる余白も大切にしました。このキエーロづくりが、自分のくらしを楽しくDIYするきっかけになればうれしいです!」(開発担当者 カヤック 北川尚宏さん)


鎌倉市なら助成制度で9割補助も

価格は税込38,500円。自治体によっては助成金の対象となる可能性があり、鎌倉市では非電動型生ごみ処理機の購入費に対して9割の助成制度(上限3万円)が実施されています。鎌倉市では「FAB de キエーロ」も同制度の対象であることが確認されており、鎌倉市民であれば実質的にかなり手に取りやすい価格で始められます。各自治体に確認の上、購入を検討してくださいね。

なお、本製品はカインズが展開する「クリエイターズデザイン」の商品として販売されます。この仕組みは、クリエイターが創作に専念できるよう、カインズが製造・販売に必要なバックオフィス業務を引き受けるサービスで、2024年からスタートしています。



商品情報

プレスリリース参照元:

株式会社カインズ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000601.000008255.html

株式会社カヤック https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000910.000014685.html


文:composter編集部

 
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