京都のホテルと高校がタッグを組んだホテルレストランのコンポストプロジェクト
京都にある都ホテル 京都八条が、京都府立農芸高校の協力のもと、ホテルの中で持続可能な小さな循環をつくるべく、コンポストの運用をスタートしています。 実際にホテルのレストランの厨房で出たフードロスとなりうる野菜くずの一部を、ホテル内に設置したコンポストに入れて堆肥をつくり、その堆肥を使った土で栽培したハーブを、定期的にレストランで提供するというものです。
プロジェクト「#たべるめぐるホテル」はホテルと高校の共同プロジェクト
「#たべるめぐるホテル」と名付けられたこのプロジェクトは、2022年にスタートしました。
直営レストランを5店舗有する京都の大型ホテルである都ホテル 京都八条では、お客さまのために質や品数にこだわった料理を提供している一方、フードロスの問題が大きくなっていました。そこで2021年より共同で“食のSDGsプロジェクト”を進めている、京都府立農芸高校と共に、学校授業に取り入れながら、ホテルに適した堆肥の研究と容器となるコンポスターづくりを開始しました。
レストランの調理に使うハーブを育てるために適したコンポスト容器に入れる土は、京都府立農芸高校園芸技術科草花コースの生徒が研究しました。ホテルで使うことを想定して、生ごみの分解を速めながらも臭いの発生を限りなく抑える、独自の配合基準を探したそうです。
コンポスターは、同校環境創造科造園コースの生徒が中心となって、ホテル敷地内の設置にふさわしい温かみのある木材でつくり上げています。
2022年8月にコンポスト導入。今後の展望
2022年8月からコンポスト容器の導入、そして堆肥づくりがスタートしました。そして、期間数量限定ではありますが、ホテル直営のレストランにおいて、栽培したハーブを使ったケーキやカクテル、ハーブティなどの提供がおこなわれています。今後は、できあがった堆肥を活用した「ウェルカムフラワースポット」を新設予定とのこと。
地域のコミュニティで連携して、地域のフードロスを解消する試みの今後が楽しみですね!
関連URL:https://www.miyakohotels.ne.jp/kyoto-hachijo/tabel-megul-hotel/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001072.000023303.html
文:composter編集部