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一次発酵と二次発酵という考え方【覚えておきたい!コンポスト用語辞典 #006】

#コンポスト用語辞典

コンポストをやっていると日常使わない言葉に出会うことがあります。このコンポスト用語辞典では、そんな言葉の意味や、それにまつわる情報を紹介していきます。

#006のテーマは「一次発酵と二次発酵」です。英語では、primary (secondary) fermaentaiton。

この一次と二次の二段階で発酵させるという考え方は「嫌気性コンポスト」特有のものなので、ダンボールコンポストやみみずコンポストをやっている方にはそもそも馴染みがないかもしれません。この二段階の発酵は、EMボカシを使うなど密閉型の嫌気性コンポストにおける堆肥づくりの過程を指します。

一次発酵は密閉しておこなう

嫌気性コンポストにおける一次発酵は、生ゴミをコンポストを専用容器に入れ、空気を遮断して進めます。嫌気性の微生物によって発酵が進み、撹拌は必要ありません。ただ、発酵/分解過程でメタンガスを発生するため、密閉が不十分だと腐敗臭が発生します。

発酵が進むと、腐敗臭は消え、ぬか床のような甘酸っぱい発酵の匂いに変わります。約2〜3

週間で一次発酵は終わります。

二次発酵は土の中で

続いては、二次発酵。匂いが気になりますが勇気を出して開封し、発酵を終えた生ごみを取り出します。あとは家の外でも家の中でもいいので、その一次発酵を終えた生ごみを土の中に埋めて二次発酵へと移ります。2週間ほど経つと、綺麗に生ごみは消えるでしょう。

この嫌気性の二段階の発酵は、一次発酵させることで、効率的に良い堆肥をつくることができるので、すでにある庭の土の質を改善したい場合にお勧めです。

コンポストは、庭があるかないか、または生ごみ処理と土づくりのどちらに優先度を高くおくかで種類の選択肢が変わります。今回は嫌気性の発酵について紹介しました。このコンポスト用語辞典#2で嫌気性と好気性については詳しく解説しているのでそちらもどうぞ。


文:composter編集部